社員のための会社づくり そして、社員の家族のための会社づくり

“会社の一番の財産”である社員のために、力の限りを尽くして邁進していく。 「社員満足度100%への挑戦」は、 永遠のテーマです。

退職金

先日、社労士から「それ、労働法違反です」(東京堂出版)を頂いた。

はっきり言って、レアなケースを除いて、この本に記載されていることを

知らないで経営されている方はちょっと問題である。

僕から言わせて頂くと、世の中の経営者は、何が合法で何が違法か、

大体のことは分かっている。

それを、勝手に自分の都合の良いように解釈しているか、

もしくは知らない振りをしているだけだ。

もっとひどいことを言えば、問題があったときに、

顧問社労士の所為にする。

刑法違反をしておいて、弁護士から法律のことを聞いていなかった、

と主張するに等しい。。。

もっとも、何をいっても経営者の所為であることを

十分に監督署が分かっているからそれほど問題ではないが。

・・・ただ社労士がかわいそう。

そもそも労働法自体、なくてはならないものであることは分かっているが、

なくても社会がうまくまわっていく事が出来るのが理想だ。

・・・法律はみんなそうかも?

それには、雇用者と労働者の良い関係が出来ていないと成り立たない。

それには、待遇面が明快でなければ成り立たない。

理想の待遇に関しては、次回書きます。

上記本の中に、退職金に関する話がありました。

弊社は退職金というものがありません。

そもそも、退職金という制度自体、僕がよく分かってない。

サラリーマンだったら、貰えないより貰えるほうが良いに決まってる。

でも、その退職金はどこから出てきたのか?と考えて欲しい。

少しづつ積み立てたものを、会社が運用して増やしたのか?

会社が黒字でも赤字でも出るのか?

一流企業なら、どんな状況でも、就業規則に則った支給がされるだろう。

会社に長くいればより多くの額が支給される、

そのときの地位が高ければより多くの額が支給される、

給与額が高ければより多くの額が支給される、

ということを前提に考えれば、従業員はそれを目指すだろう。

ただ目指すこと自体が、会社のために行った結果なのか、

自身の私欲のために行った結果なのか、

それによって大きく違ったものになる。

そんな退職金制度を、就業規則に書いておけるほど、

会社は将来を見据えているのだろうか?

おそらく、退職金という制度自体、どんどんとなくなるだろう。

当たり前だが、退職金だろうと、給与・賞与だろうと、

支給しなければ会社は儲かるし、

支給すればするほど従業員は喜ぶが利益を圧迫する。

あやふやな待遇は、理想にならないのである。