多数決っていう無根拠
たとえば、ある会社で、
今後の会社の営業部としてのあり方(方針)を議論したとする。
1.個人売上に基づき、給与、賞与を査定すべき
2.営業部としての成績に基づき、社歴、年齢を考慮して査定すべき
上記2案の方法で、今後の方針を決めるべく、
多数決を採ることになった。
この会社では、そもそも2案のスタイルで今まで運営していた。
ところが、営業成績ダントツのA君が、1案を提案してきたのだ。
1案は、当然、売上上位の者が利益を一番あげられる。
2案では、営業成績はイマイチでも、今までの会社への貢献度など
見えない部分を拾ってくれる案だ。
では、営業部で多数決で決めましょう。
って多数決をした結果で、良いのでしょうか?
そんなこと、多数決で決めないよ、という人がほとんどでしょうが、
ではどうやって決めます?
小さい会社では、ほとんどを社長が決めてしまいます。
だから、社長についていけなければ会社を辞めるしかない。
でも、逆に言えば、社員同士でいがみ合う必要も無い。
社長が決めてしまったのだから仕方ないということ。
答えなんていうのは結果論になってしまうので分からないけど、
それが正解だという強い信念を社長が持つべきなんだ。
先日、民主党が代表選を行い、総理大臣も代わりましたね。
最初に選挙を行い、過半数が取れなかったので決選投票ですか。
普通の選挙なら一発勝負なので、海江田さんに決まりでしたね。
ま、決選投票っていうシステムを民主党が作っていたのだから
やることに異論はないけど、結果野田さんになりましたね。
多数決って怖いですね。
投票率が50%もいかない選挙で、
その中でも過半数も取得できていない候補者が、
たまたま1番になったというだけで国を動かしていく。
恐ろしいですね。
選挙制度も変えたほうがいいと思うんですよ。
でも、変えちゃうと、当選しない候補者は自分で理解しているので、
必死に変えるのを拒む。
そんな人が多数いれば、やっぱり何も変わらない。
会社は、変化に対応できないと生き残れない。
国は、変化できないなら衰退の一途だ。